「おきなわ花と食のフェスティバル2024」(主催:おきなわ花と食のフェスティバル推進本部)が、沖縄県那覇市奥武山公園にて、1月20日(土)、21日(日)の2日間にわたって開催され、「おきなわ美食王国 ~ GASTRONOMY OKINAWA NETWORK ~」 もこちらに出展をしてきました。
今回の注目のひとつは、沖縄県産食材100%使用!20万円の超プレミアム『琉球漆器御膳(2段丸重・2重一組)』を限定1名様へ販売することです。これは、沖縄の生産農家さんが作り出す付加価値の高い県産食材の魅力をPRするために企画されたもので、すべて沖縄県産食材を用いて仕上げたお料理を贅沢な琉球漆器に詰め『器まで持ち帰って贅沢に楽しめる食体験の価値』を創造する試みとして実施されました。
沖縄県産食材100%使用、20万円の超プレミアム『琉球漆器御膳』をここでご紹介。沖縄伝統の琉球漆器、角萬漆器の丸重に、3人のシェフが沖縄県産食材の贅を詰め込んだ超豪華『琉球漆器御膳』。さらにペアリングとして、沖縄本島に自生する沖縄原産山葡萄リュウキュウガネブ100%で作り上げたワイン「涙(ナダ)」を添えました。
『琉球漆器御膳』は、沖縄の誇れる海山の幸を選りすぐり、今注目を集める3人の才気豊かなシェフ達がメニューを考案。食材はすべて生産者から直接入手し、新鮮なうちに調理をしました。器となる重箱は、琉球最古の老舗・角萬漆器の銘品から赤・黒それぞれ二重を使用し、匠の技の粋とともにお料理を堪能する目にも華やかな丸重御膳です!
【赤の重 一段】・活け伊勢海老 自家製ウニソース・糸満産かりゆしキンメ シシカマボコ風・セーイカとてるてるファームのアテモヤ&パッションフルーツ ローゼルのカラー・夜光貝のブルギニョン 岸本ファームのアロマ
【赤の重 二段】・赤仁ミーバイの出汁で炊いた田芋、ムジの月桃おこわ・久米島産活け車海老とアーサの天むす
【黒の重 一段】・今帰仁アグーフィレ肉のミヌダル・島ヤギと島豆腐のアンダンスー ビラガラマチ風・スパイス香る琉球古地鶏のガランティーヌ・久高島産イラブーと豚足のテリーヌ
【黒の重 二段】・あやはし牛フィレ肉とリュウキュウガネブ カカオ香るソースサンド・くがにたまごのサンドウィッチ 石垣島バニラのアクセント・黒糖のちんすこう(※1)・カラキ香るカヌレ(※2)・無農薬フーチバーケーキ
(※1)今帰仁アグーラードと、沖縄県立中部農林高校の生徒が無農薬でサトウキビを育て、昔ながらの鉄鍋で炊き上げた黒糖を使用。(※2)ハルサープロジェクト奈良さんのやんばるシナモンと、上記の黒糖を使用。
それぞれの重の付け合わせに、やんばるクックハルの野菜、糸満岸本ファームのハーブ、県産野菜を使用しています。
角谷 健/ L’origine 代表フランスで修行後、全国各地のレストランで料理長を歴任。現在は沖縄を拠点に出張料理、料理・スイーツの商品開発、店舗運営に広く携わり、生産者と店舗、地域を結ぶ活動に取り組んでいる。
自店舗開業準備中。「令和5年度多彩な沖縄食体験創出事業」アドバイザー。▼HP
http://lorigine.net/
上江田 崇/傳饗主催米国総領事館専属料理人、「喜瀬別邸」イタリアン料理長を歴任。2010年那覇市松山にTRATTORIA Lamp開業。
2022年より、屋号を「傳饗」とあらため”Contemporary Okinawan Cuisine (現代的沖縄料理 )”をコンセプトにした料理に情熱を傾ける。▼Instagram
https://www.instagram.com/takashi_ueta/
小林 拓真/島cuisineあーすんシェフ東京の名店で修行後、オーストラリアのレストランにて料理長を務めたのち、沖縄の食や素晴らしい地域の魅力に惹かれ来沖。
星のや竹富島在籍を経て、やんばるへ来島。2020年あーすんシェフに就任。
Gault et Millau2015 オーストラリア、Gault et Millau 2023 、シドニー ベスト ベジタリアンレストランTOP10 掲載などの経歴を持つ。▼HP
https://earthen069.business.site/
さて、気になる販売状況です。琉球漆器御膳の購入は、事前に購入希望を募りました。結果、数件問い合わせがあり、うち1名様から購入申し込みをいただきました。
購入したのは那覇市在住の50代女性。『県外の方へ琉球料理を教える機会があるため県産食材への関心があり、洋食のシェフがどう作るのか興味があったことから購入を決意しました。また、琉球漆器は持っていなかったので、県外の方に「沖縄にこういう漆器があるよ」と紹介したいと思います。お料理は、今晩、主人と一緒に楽しみます。』今回、お顔とお名前は控えたいとのことで、後ろ姿だけ許可をいただきました。
琉球御膳のお渡しが終わり、キッチンカーでは、県産食材コラボメニューを販売。絶えずお客様の列の絶えない人気のブースとなりました。うれしい!
お客様の並ぶ様子に合わせ、出来立ての状態で美しく出すことにこだわり続ける角谷シェフとスタッフたち。
ジャン!今回のコラボメニューです。県産食材の魅力に触れてもらおうと、1「金武町のターム生産農家・金城貴興さんのつくる『笑う芋には福来たる』」2「ジョンさんのチーズ」3「岸本ファームのハーブと食用花」この3つの食材をコラボ。
カップの一番下には、浜比嘉の塩で軽く味をつけた金城貴興さんの作るタームの素揚げを。その上にジョンさんの作ったフレッシュチーズ、さらにその上に、岸本ファームさんが育てたオーガニックハーブ(長命草など)で作ったペースト。最後にオーガニックハーブやエディブルフラワーなどの食用花を盛り付け、華やかな一品に仕上げました。見た目にも美しく、全て食べられるという、まさに花と食のフェスらしいメニューができあがり、500円で特別提供。考案したのは、前出の角谷健シェフ。「県産食材を使用したレストランの味がワンコインで楽しめる」と飛ぶように売れ、大好評のうちに2日間で約200食が完売しました。ご購入の皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!